24/6/6 一部訂正しました
「議論メシ」というコミュニティで、主催をすればインセンティブが出るというので数回イベントを立てて実行してみました。
そんな私が痛感した問題点を中心に語りたいと思います。
この記事の目的
「議論メシ」でイベント開催しようと思うけど、どうしてもできない人
→仕組みが初心者向けじゃないため、あなたの能力が低いわけではないことを知って欲しい。
「議論メシ」をコミュニティとして活性化させたいと思う人
→「ターゲット層のリセット」が必要であることを知って欲しい。
今まであまりちゃんと確認していなくて、これからイベントを立てようと思っている人
→イベントテーマは迷って当然であることを知って欲しい。
今までの違和感が言葉になった!
と思ってもらえるとうれしいです。
イベントをやってみてよかったこと
- いい出会いがあり、人生の方針を決める言葉をもらえた。
- ビブリオバトルを開催すると、普通に開催すると出会えない話上手が来てくれるので楽しい。
イベントをやってみて辛かったこと
- 顧客層がよく分からず、イベントテーマを決めにくい。
- コミュニティ自体に継続する意味や目標が明記されてないのでモチベーションが続かない。
- 集客好きじゃないからツライ
集客のためも含めて平日夜に他の人のZOOMイベントに出ていたら生活ペースが狂って困っている。
現在の議論メシの状態と予想される未来
現在、固定メンバーのみが動き、それ以外は傍観している状態。
このままだと10人前後の固定メンバーのみの会になり幽霊部員しかいないコミュニティになりそう。
最大の課題 コミュニティの目的と仕組みがズレている。
今現在、主催者以外がイベントを開催できるようになったことで、
「議論したい」ではなく、「イベント開催」を目的に入ってくる人が増えている。
イベント参加者の出席理由も、「自分が開催したいから、研究と集客のため」という要素を持っているため、活動する人がどんどんイベント主催する人ばかりに。
表向き「イベント初心者向け」と書いてあるが、初心者のサポートをしたことがある立場からすると、これでできる人はイベント経験者。
表向きは、「イベント初心者歓迎」
仕組みは、「イベント中級者」対応。
「議論メシ」は、議論をすることが目的であるが、
企業とコラボした議論ができる可能性が低くなると、意味合いが変わってくる。
これまでは、玄人が開催する議論イベント。
これからは素人が開催する議論イベント。
これからは、普段から「問い」を持っている人を集め、素朴な疑問を気軽に話題提供できる環境を作ることで魅力は増すのではないか。
ただ、イベント中級者は、議論する前に動く人が多くタイプが違うので、あんまり集めると「問い」を持ってる人が離れてしまう。
ズレが起こっている原因→議論メシにおけるターゲットの矛盾
私が思う議論メシの表向き募集しているターゲット層「議論大好き」タイプ
毎日安定した毎日を送りながら、職場でも家庭でもない別の場所で、ふと疑問に思ったことを語る場が欲しい。
学生時代、休憩時間や放課後、教室の片隅で話していた「とるに足らない時間」の再現を望む。
好きな言葉は安心と安全。
成長が嫌い。
結論出すの嫌い。
意味のない、利益にならないことを考えるの好き。
(私が所属しているSF振興会にターゲットが似ています)
議論好きというのは本来こういうタイプで、実際にこういう方が来ているが、
古参は成長や検証が好きでタイプが違うので、ちょっと苦しいかもしれない。
今現在、このコミュニティはどういった人が来て欲しいのか私にはよく分からない。
実際メインで活動しているターゲット層「イベント屋」タイプ
最低1回でも自分でイベントを起こした経験がある人たち。
様々なイベントに参加しているので、勉強したことなくても集客の基本感覚がだいたい身についている。
自分が開催するときの参考にするため、もしくは自分のイベントに来てもらうため他のイベントにも参加しているので、議論メシのイベントは、主催者側でも参加者側でもこのタイプが多い。
このタイプは、議論メシでしかできないイベントの可能性を追求している。
「人のため」「人が喜ぶこと」「誰かのためになること」「結果を出すこと」を考えることが癖になっている。
議論メシ以外でもたくさんイベントを開催できる力があるため、忙しい人が多い。
実験があらかた終わったときに、続ける意味を見つけることができるかがターニングポイント
(そもそもこのタイプは、相談と雑談は好きだけど、議論って好きじゃないと思うんだ…)
実際に一番多い議論メシメンバータイプ「傍観者」
黒田さんを含め、誰かのご縁で入っている。
黒田さんのような動きができる人じゃないと、イベントには参加したくない。
企業とのコラボ案件懐かしい。
好きな人がイベントを立てればいい。私は忙しいから関係ない。
黒田さんがメインでやらないなら見る専門で充分。
最近は、入っていることを忘れている。
もしくは、やめると悪いかなと思いずるずるとそのままに。
(傍観者の心理)
誰かに言われたらイベント主催を考えてもいいけど、取り上げたいテーマがないな。
最近は、私が欲しいコミュニティの形じゃなくなってきた。
(この傍観者をどうやって活性化させるかは大きなポイント。)
私が思う解決方法
ターゲット層のリセット
表向き「議論好き」が欲しいと書いてあるけれど、主催の黒田さんが外れたことでターゲットがよく分からないコミュニティとなっている。
そのため、「議論をしたいがイベント初心者」か
「イベント経験をつけたい&いろいろ試してみたいイベント中級者」のどちらかにターゲットを絞る
この二つのターゲットは常識が違うので混ぜない方がいい。
やる気が出るインセンティブの付け方、興味を持つ議論テーマが違う。
部活やイベントなどを使って所属を分けることも効果的かもしれないが、部活を管理する人がいない以上、ターゲット層のリセットをした方がスムーズにいくのではないか。
「議論をしたいがイベント初心者」にターゲットを絞った場合
メリット→議論が好きだから、イベント慣れしてもらえば安定して議論を開催してくれる。
議論好きが集まる。
デメリット→イベント慣れしていない。仕事でないのに結果を求められるのは苦痛。
ポイント→「議論がしたい」をどう育てていくかがキーワード
「イベント経験をつけたい&いろいろ試してみたいイベント中級者」にターゲットを絞った場合
メリット→企業案件やコラボを応援する制度などを作れば議論メシを活性化してくれる。
デメリット→自分でもいろいろできる人なので、「議論メシ」ならではの何かがないとすぐに離れる。
ポイント→短期間でいなくなることを前提にして仕組みを作れば、いろいろなイベントをやってくれて「傍観者」タイプも楽しいかも。
ターゲットのズレで実際出ている弊害
- ターゲットがぶれているから、議論テーマを考えにくい。
今は、「新しい学び」系のテーマがいいかもしれない。 - どのタイプも楽しさが得られにくい。
「問い」を持っているイベント初心者「議論大好き」
→開催するだけでもかなり楽しめるのに、開催までに乗り越えるハードル多過ぎて挫折。
ITにある程度強くないと詰む。
集客人数など、結果を求められると「議論したいだけ。仕事じゃないのに何で?」
今現在動いているイベント中級者「イベント屋」
→開催していると気づく。
ある程度実験してデータ取れたら、それ以降続ける意味が見つからない。
「傍観者」タイプ
→知らない人ばかりが主催しているので、つまらない。けど、積極的に人と関わるのもイヤ
今回、なぜ取り上げたのか
- 「ターゲットのズレ」というのは、コミュニティ崩壊の原因になりかねない重要な要因だと思うのに、誰も気づいていないのが怖かった。
- 初心者イベントのサポートをやってきた経験として、イベントできる人が考える「初心者」はどこにもいないことに気づいて欲しかった。もっとイベント慣れしてない人の心理を知ってほしい。
- 私が楽しめて、議論メシメンバーが喜ぶことを悩みながらがんばってイベント立てて、能力がないから微妙な「問い」イベントしか立てられなくて集客ができないだけなのに、お金が欲しいだけ「悪意がある」と取られてしまったのが悲しかった。
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